痛みを抑制するタンパク质を発见!―痛覚多様性からのアプローチ―

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 动物は、痛み(痛覚)を感じると、とっさに危険から逃れようとします。この逃避行动は、さまざまな条件により、强められたり弱められたりすることが知られていました。しかし、これまでその调节メカニズムはよくわかっていませんでした。

 今回、李愷(LI, Kai) 生命科学研究科研究員、司悠真 同博士課程学生(学振特別研究員DC1)、上村匡 同教授、碓井 理夫 同講師らの研究グループは、ショウジョウバエ幼虫の逃避行動をモデルにゲノムワイド関連解析をおこない、痛みによる逃避行動を抑制する遺伝子を発見しbelly rollbero)遗伝子と名付けました。さらに、bero遗伝子が痛覚を伝导する神経细胞で働いていること、そして、そこで痛み信号を抑制していることを発见しました。类似の痛み抑制现象は报告例がなく、まったく新しい痛み调节机构が発见されたことになります。ヒトにもbero相同遗伝子があるため、この痛み调节机构を详しく调べていくことで、痛みを制御する新しい治疗法が见つかることが期待されます。

 本研究成果は、2023年6月13日に、国际学术誌「别尝颈蹿别」にオンライン掲载されました。

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研究者のコメント

「『氏か育ちか』という言葉がある通り、生き物に個体差が生まれる理由には遺伝子と環境があると考えられています。私たちは、動物の個体差を生み出す『氏』に相当すると考えられる遺伝子berry rollを発見しました。将来的には、『育ち』に相当する環境も含めて研究していくことで、生き物の多様性の謎に迫れるのではないかと期待しています。」(司悠真)

研究者情报
研究者名
上村 匡
研究者名
碓井 理夫
书誌情报

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【书誌情报】
Kai Li, Yuma Tsukasa, Misato Kurio, Kaho Maeta, Akimitsu Tsumadori, Shumpei Baba, Risa Nishimura, Akira Murakami, Koun Onodera, Takako Morimoto, Tadashi Uemura, Tadao Usui (2023). Belly roll, a GPI-anchored Ly6 protein, regulates Drosophila melanogaster escape behaviors by modulating the excitability of nociceptive peptidergic interneurons. eLife, 12:e83856.

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