工学研究科修士課程2回生の竹森達也さんら9名の学生で構成されるレスキューロボット開発チーム「SHINOBI」が、レスキューロボット「FUHGA(フウガ)」を開発し、愛知工業大学にて行われたロボット競技会「ロボカップジャパンオープン2017 レスキュー実機リーグ」で総合優勝を果たしました。
ロボカップジャパンオープンとは、ロボット工学などの研究推进や、さまざまな分野への波及を目指すロボット竞技会の日本大会です。レスキュー部门はロボット技术を人命救助に利用することを目的とし、阪神淡路大震灾をきっかけに、2001年世界大会より加わりました。2017年は11チームが参加し、制限时间内に18种类のテストフィールドで认识と器用さの基础性能テストの得点、课题达成の反復数を竞いました。
また、この大会で「SHINOBI」は、優れた作業性能を持つロボットに贈られる「Best in Class Dexterity賞」と、優れた技術統合を行ったロボットに贈られる「ロボカップレスキューロボットリーグ 计测自动制御学会赏」も同时受赏しました。
本チームが开発した「贵鲍贬骋础」は大きなアームを持ち、走破性と作业性に优れた远隔操作型ロボットです。アームを用いることで机体の支持や重心移动を行い、高い移动能力を実现したとともに、アーム先端に搭载したグリッパを用いた器用な作业、センサによる情报収集も可能です。今后、灾害现场での人命救助にも役立つことが期待されます。
「厂贬滨狈翱叠滨」メンバーと、レスキューロボット「贵鲍贬骋础」
指導教員の松野文俊 工学研究科教授
大型アームを用いて移动している様子
ドアを开ける様子
大学院生からのコメント
今回ロボカップジャパンオープンに出场したレスキューロボット「贵鲍贬骋础」の开発は、约1年前に构想を始め、设计が终わったのが2017年1月、そこから约4か月で组み上げ动作させるというスピード开発になりました。メンバーがそれぞれの研究で培った知识やスキルを活かし、また先辈や机械工作室の技术职员の方々から多くのアドバイスをいただいたおかげで、构想通りのロボットを作り上げることができました。
现在は7月末に行われるロボカップ世界大会での优胜を目指してロボットの改良を行っています。今后の「厂贬滨狈翱叠滨」の活动を、ぜひ応援していただければと思います。
京都大学大学院工学研究科机械理工学専攻修士课程2回生
竹森达也(「厂贬滨狈翱叠滨」チームリーダー)
指导教员からのコメント
ロボカップジャパンオープンレスキュー実机リーグにおいて、研究室の修士の学生が中心となって开発したレスキューロボット「贵鲍贬骋础」で优胜しました。各学生の研究とは别に、技术の向上、知识の习得、他大学との交流を目的に参加しています。
竞技会では故障がつきものです。限られた时间と限られた环境のなかで如何にトラブルに対応し、ロボットシステムの能力を出し切るかが问われます。今年のチームは、判断力?决断力?适応能力が素晴らしく、最高の结果となりました。ご协力いただいた机械工场の皆様やご支援いただいた皆様に感谢申し上げます。
京都大学大学院工学研究科机械理工学専攻
教授 松野文俊
详しい内容について
関连リンク
- レスキューロボット「贵鲍贬骋础」
- ロボカップジャパンオープン2017 レスキュー実機リーグ
- 京都大学大学院工学研究科机械理工学専攻メカトロニクス研究室