第25代総长 松本紘
初夏の风もさわやかな顷となりました。
本日、京都大学医学部附属病院「積貞棟」竣工記念式典の開催にあたり、株式会社任天堂相談役の山内溥様をはじめ、ご来賓並びに関係各位には、ご多用中のところご臨席を賜り誠にありがとうございます。
さて、先程テープカットを行いました「积贞栋」は、筑40年の南病栋をご覧になられた任天堂相谈役の山内溥様が、最新の施设で最高の医疗を提供してほしいとの思いから、多大なる私财をご寄附していただき、建设されたものであります。
山内様のご厚意に対し、京都大学を代表して心からお礼申し上げます。
医学部附属病院は医疗人养成のための教育机関、新しい医疗技术の研究?开発を行う研究机関、高度医疗を提供する中核的医疗机関としての役割を担っており、病院运営及び施设设备の充実は不可欠なものであります。
このたび、医学部附属病院に「がん诊疗」を中心とした高度医疗の中核として机能することになります「积贞栋」が竣工したことは、ハード面の充実が図られたものであり、医学部附属病院にとりましては、今后ソフト面、つまり、运営の充実を図っていかなければなりません。
日本の最前线の医疗を行っている本学の医学部附属病院においては、「がん治疗」に関する集学的な诊疗体制を「积贞栋」を中心として构筑していくと闻いております。これまで、「がんセンター」の设立、がん诊疗连携拠点病院への指定など、様々な取组を行ってきたところでありますが、一层の充実に向けて、病院教职员は一丸となって努力されることをお愿いいたします。
终わりになりますが、「积贞栋」の开院を机に、今后、医学部附属病院が教育?研究?诊疗の场として広く社会に贡献していくことを期待するとともに、本日ご出席の皆様のますますのご健胜とご活跃を祈念しまして、私のご挨拶といたします。