第25代総長 松本 紘
このたび、尾池前総长肖像画赠呈式开催に际し、京都大学を代表いたしまして一言ご挨拶申し上げます。
尾池先生ならびに奥様、本日はご多忙にもかかわらず、ようこそお越しくださいました。久々の京都大学构内は如何でしょうか。学内の木々もすっかり色づき、1年のうちで最も「千年の都」としての京都を心から感じられる季节となってまいりました。
さて、先生が京都大学総长を退任されてから、早いもので1年少しが过ぎました。この间、京都大学では、益川先生のノーベル物理学赏受赏、また、山中颈笔厂细胞研究センター长の世界で権威のある医学赏の一つであるラスカー赏受赏をはじめとして、京都大学に学び、働く者として心から喜びを感じる出来事が数多くありました。
研究大学として、世界レベルの研究竞争を胜ち抜くため、次世代を担う优秀な若手研究者を学内外问わず公募により採用し、全学的に支援する「次世代研究者育成支援事业(白眉プロジェクト)」を立ち上げ、事业を推进しているところです。
建物関係では、本学の21世纪の更なる学术?文化の発展に贡献していくため寄赠されました稲盛财団记念馆、地域住民および社会との活発な交流が可能な开放的施设として宇治おうばくプラザが竣工しました。国内外の连携拠点の整备としては、欧州地域の产官学连携活动の拠点として、英国ロンドンに「产官学连携欧州事务所」を开设したほか、东京地区における情报の収集および発信の拠点として京都大学东京オフィスを开所いたしました。また、楽友会馆についても、创建当时の様式を復元し、教职员、学生、同窓生が会食や集いの场として利用できる亲睦施设として、来年の夏顷に竣工する予定となっています。
その他、広报、产官学连携、共同研究、地域连携等のアウトリーチ活动についても、积极的かつ着実に取り组んでおりますが、これは一重に尾池前総长によって培われたものであり、ここにあらためまして心より御礼申し上げる次第です。
さて、昨年12月、「尾池前総長退職記念事業実行委員会」を設立し、多数の方々の賛同を得まして、京都市立芸術大学 美術研究科長 鶴田憲次先生に潤筆をお願いしておりました肖像画が、このたび見事完成しました。本日ここに披露させていただき、皆様方とご一緒にお祝い申し上げる運びとなった次第です。
鹤田先生には后程、ご挨拶いただくことになっておりますが、私どももまだ见ておりませんので、どれほど似ておられるか、尾池先生の人となりが表现されているのか、「除幕」を楽しみしておりますことを申し上げまして、はなはだ简単ではございますが挨拶とさせていただきます。

