第46回全国大学保健管理研究集会開会式 挨拶(2008年10月29日)

松本総長 第46回全国大学保健管理研究集会の开催にあたり、当番校の京都大学の代表者として、また本年10月1日付で就任いたしました社団法人?全国大学保健管理协会の会长としてご挨拶申し上げます。

 日本の各地より多くの方々に京都にお越しいただき、ありがとうございます。また文部科学省からは高等教育局学生支援课长の下间康行様、独立行政法人?日本学生支援机构理事长の北原保雄先生にご临席いただいてこの会を开くことが出来ましたこと、大変うれしく思います。

 研究集会がスタートしたのは昭和38年、全国大学保健管理协会が设立されたのは昭和39年です。この研究集会のために协会がつくられたような感じです。当初から文部省には积极的に支援していただいてまいりました。国の行政改革によって文部科学省の直接支援から独立行政法人?日本学生支援机构が协会と一绪に开催する形になり、文部科学省との距离が少し远くなった感じもしますが、しかし现在でも、施策の面で国との连携が不可欠と考えております。

 大学の主要构成员である学生に対する心身の支援、その学生を导く教职员の健康を守ることは、高等教育や学术研究の基盘となるものであり、广中レポートでも强く謳われたように、决しておろそかにしてはいけないものです。経営効率化のもとで人的?経済的?制度的手当が后回しではいけません。何か起きたときには、それに対して急いで対応がなされるものの、未だ起きざるがこの先起きることが予想される出来事、长期的视野に立った戦略的な保健管理体制は、黙っていてできるものではありません。

 全国大学保健管理协会には全国の国公私立大学430校あまりが加入しています。大学によって名称は様々ですが、どこの大学でも保健管理施设の规模は小さく、保健师さん一人で顽张っておられるところも少なくありません。その割に感染症やメンタルヘルスから労働安全卫生まで、カバーする范囲は広く、相当高度な医学的?法律的知识が求められます。各大学の现场にいるものが孤军奋闘しているだけでは、日常业务が立ち行かなくなってきています。

当日の様子 この研究集会はネットワークづくりの絶好の场です。通信が発达してきましたので、それぞれの大学に居ながらにしてある程度情报交换はできるのですが、やはり実际に会うことで互いの気心も知れ、微妙なニュアンスも伝わるものです。ぜひとも强固な保健管理人脉を筑いていただきたいと思います。

 この开会式のあとには、全国大学保健管理协会の前会长である尾池和夫先生に、「地震の予知と病気の予知」について讲演していただきます。ご自身の経験も交えて、地震を通して健康を考える楽しいお话をお闻きできるものと思います。英国から来ていただいたワインレブ先生には、英国の大学保健管理事情をお话しいただきます。国内だけでなく、世界に窓を开いてみたいと思います。

 最后になりますが、どうかこの2日间が皆様にとって有意义でありますよう、当番校としてお祈りいたしております。

 なお、京都もよい季节になりましたので、研究集会が终わりましたら、时间の许す限り京都の秋をお楽しみください。